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新美容は100年続く雑誌

仕事
Dec 06,2016

たまには仕事の紹介もしないといけないですねw

皆さんは「SHINBIYO(新美容)」という雑誌を知っていますか?

一般誌ではないので、その業界に携わっている人じゃないとあんまり知らない雑誌かもしれないですね。

一応書店の美容コーナーに並んでいますが、判型がB4変形で、一般誌よりかなり大きいので目立つと思います。

以前よりあまり見かけなくなった大判の雑誌
この雑誌、大正8年(1919年)に創刊された歴史ある美容専門誌なのです。
きちんと調べてないですが、美容の専門誌としては日本初なのではないでしょうか?
もうすぐ創刊から100年ですからね、すごいことです。
創刊当初は「くろかみ」という名前でした。
終戦の年、昭和20年に「しんびよう」という名前に変更したようです。
読者は、全国の美容師の方やサロン経営者、美容関係の企業に勤める人たちだと思います。
雑誌名も「くろかみ」から「しんびよう」そして現在の「SHINBIYO」に
細かく見て行くと古い雑誌の表紙は興味深いです
この月刊誌「SHINBIYO」をうちの会社で毎月丸ごと1冊デザインしています。
伝統のある雑誌を手掛けられるのは光栄なことです。
一般の雑誌と異なるのは、内容が2部構成になっていることでしょう。
巻頭はトレンドのヘアスタイルを紹介するグラビアページ。
ここでは毎号、著名な美容師が手掛けるヘアデザインをモデルを使って紹介します。
そのあとに出てくるのが、そうしたトレンドスタイルの作り方を解説する、いわゆるHOW TOコンテンツ。
これを読んだ美容師の方たちが、お店ですぐに実践できるように組まれています。
グラビアはイメージとタイポグラフィで訴求
イメージを伝えるスタイリッシュなビジュアル訴求のページと、その舞台裏を見せる詳細な解説ページ。
通常の女性誌ならイメージで憧れのみを訴求しますが、この雑誌は美容師の方たちへ向けて、イメージとその作り方のリアルな世界を1冊で紹介するという特徴があります。
しかし、このイメージとリアルの落差が激しく、かなりデザインもむずかしい。
1冊に相反する2つの要素があるので、デザインも別々のアプローチが求められます。
スタイリッシュな世界を表現するアートディレクションは問題ないですが(こちらも難しいのですが・・)、解説のページは僕たちがコントロールできるものではなく、編集部主導の内容で専門的、解説の生っぽい写真も多く出てくるのです。
制約はありますが、できるだけ解説のページは情報を整理して、視点誘導やレイアウトによって極力わかりやすく伝えられるよう毎号工夫しています。

新美容の実績紹介はこちらから
↓↓
http://www.dig.co.jp/experience/detail.php?id=115
グラビアの後に出てくるのが解説ページ
今、digでは月刊誌を毎月4冊ほど手掛けています。
すべて丸ごと1冊アートディレクション&デザインを担当していますが、ペラの広告やポスターとは異なり、雑誌は全体の情報デザインが重要だと感じます。
編集部と二人三脚で進めるコミュニケーションは非常に重要ですね。
そこが上手く行かないと、仕上がりもやっぱりうまくない。
重要なことは情報デザインの中から、雑誌のキャラクターを作っていくこと。
これもブランド構築の仕事と言えると思います。
毎月、色校正をチェックして納品は完了です
雑誌は数週間で200ページ以上を一気にデザインしていきますが、これを見ている人の会社でもそのようなニーズがありましたら是非気軽に声をかけてください。
もちろん雑誌・書籍だけでなく、ブランドブック、カタログなど編集、撮影からの仕事も対応します。
よろしくお願いしますー。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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