東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。
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草間彌生「我が永遠の魂」
小出
Jun 07,2017
もう終わってしまった展示ですが、先日、国立新美術館で開催されていた、草間彌生「我が永遠の魂」展に行ってきましたのでご紹介します。
草間彌生「我が永遠の魂」ウェブサイト
事前に驚異的な混雑情報をTwitter等で聞いていたので、比較的混雑度合いが薄いと思われる会期の前半を狙い、平日に有給休暇を取って出かけました。
平日なのにチケット売り場、グッズ売り場ともに長蛇の列で一時間待ちという、、
いつの間に現代美術にこんなに人が集まるようになったのでしょうか。。。
いつの間に現代美術にこんなに人が集まるようになったのでしょうか。。。
上野で行われるような北斎や若冲、応挙などの人気日本画家の展示であれば、会場に入るまでに数時間待ちなども珍しくはありませんが、現代美術でここまで人が入るというのは、凄いことのような気がします。
2004年に森美術館で行われた草間彌生の展示も出かけましたが、こんなに混雑していた記憶はありません。
また、かなり昔、2001年の東京現代美術館の村上隆展や、比較的最近だと2012年の森美術館での会田誠展など、これまでに行ったことのある現代美術系の展示と比べても、今回の人の入りはとにかくすごかったです。宣伝の効果でしょうか...?
ただ、事前にオンラインでチケットが購入できたため、混雑を横目に会場にはすんなり入ることができました。こういう仕組みはどんどん作ってほしいです。
会場に入ると、混雑はしていましたが最初の展示室は空間が広く作品も大きいので、思ったよりもゆったり見ることができました。
そして、出だしから今回の目玉となる大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」約130点が入った人を圧倒するように壁一面に展示されていました。
この作品群は現在88歳の草間彌生さんが2009年から現在に至るまで、精力的に取り組んでいるという連作です。原色を多く用いたカラフルでコントラスト強目の多様なイメージの洪水といった趣です。とても力強いものを感じました。
展示風景
「我が永遠の魂」特設ページ
「我が永遠の魂」特設ページ
他にも、初めて見るようなかなり初期の油絵作品や、立体作品、インスタレーション、定番のかぼちゃの作品など、時代ごとに移り変わってきた草間彌生さんの作風を網羅的に見ることができる、大変充実した内容でした。
すでに展示は終わってしまいまい、残念ながら巡回もしていないようですが、今回の集客数を見るとそう遠くない時期にまたどこかで作品が見られる気がします。
興味を持たれたら是非出かけてみてください。