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ラーメンと餃子とだったん人
こんにちは。ディレクターの仲です。
digには音楽が好きな人が多いです(たぶん)。
仕事中に音楽を聴きながら作業をするメンバーも沢山います。
私も音楽が大好きです。
でも音楽って、ラーメンと同じでジャンルが違うと全く違うものだから、社内での音楽の話にはついていけない事が多いです。。
ちなみにラーメンも、豚骨とか魚系とかは味が濃すぎて苦手で、中国料理のラーメンが好きです。チンゲン菜とかのってるやつですね。あまり共感する人には出会いませんが。
話を音楽に戻します。
小さい頃、家にカラヤンのレコードセットがあって母がよくそれを聴いていました。
いわゆる名曲集で、運命、田園、白鳥の湖、モルダウ、ボレロ、アイネクライネナハトムジーク...とか。母は運命ばっかり聴いてましたが、その時間がなんとなく優雅で好きな時間でした。
子どもの頃は、まだCDなんてなくてレコードの時代でした。
曲が始まる前の「ミシ...ミシ...ミシ...」って音がいいんですよね。あの匂いも。
そういえば私が初めて買ってもらったレコードは「タッチ」でした。姉は「中森明菜」ばっかりでしたねー。
小学生時代から吹奏楽に入って、トランペットを担当したので吹奏楽もよく聴きました。中学でも吹奏楽ばっかり! まわりがZARDとか聴いている時代、私は行進曲とか序曲ばっかり繰り返し聴いてました。aiwaの安いウォークマンもどきで。
高校ではトロンボーンに転身。ストイックな先輩と出会い、ひたすらトロンボーンのCDばっかりを聴く毎日でした。いい音を沢山聴くと、いい音がでるようになるって言われてトロンボーンのソロとか4重奏のCDを聴くんです。クリスチャン・リンドベルイっていう人のをよく聴きました。スカパラとかもよく聴きましたけどね(笑)
まわりがカラオケに行っている時代、トロンボーンを背中にしょって渋谷のYAMAHAとタワレコばっかりいってはCDとブラスバンド誌を買ってかえりました。
それで結局何が言いたいかっていうと、高校3年になって一番好きな曲に出会ったんです。それはあの母のカラヤンセットの中にありました。灯台下暗しです。
トロンボーンも吹奏楽も少し飽きてきちゃってたんですね、きっと。
せっかくなんで運命だけじゃなくて色々聴こうと思って、そのころ自分の部屋にレコードデッキを移動したのもあって全部聴いてみたんです。受験勉強をしながら。
それがこれです。だったん人の踊り。
3:00あたりで有名な旋律がでてきますが、私は冒頭の慌ただしい感じの部分が好きです。
この曲は繊細さと壮大さ、愉快な感じと重厚な感じ、慌ただしさと優雅さ、不安と力強さみたいなのが混じり合って構成されていて、何度聴いても飽きない曲です。
またカラヤンの早めの演奏が気持ちがよいのです。
最後のクライマックスでは床が振動するほど重低音が響きまくり、レコードでは音が割れまくってて大迫力!
この曲は、イーゴリ公という歌劇の中で使われる曲です。
作曲者はロシアのアレクサンドル・ボロディンという人です。この人は化学者で主に有機化学を研究してアルドール反応を発見した人でもあります。医師でもあり、それでいて作曲もするっていう優秀な人です。
正直、そんなこと今日まで全然知らなかったのですが、私も大学では有機化学を専攻していたので何だか親しみが余計にわいてきました。
本当は「ポロヴェツ人の踊り」という曲名で、ポロヴェツ人というのはトルコ系の遊牧民のことです。そのあたりの遊牧民をロシアではまとめてタタール人というそうで、日本では「だったん人の踊り」としたみたいです。
ここで突然ですが餃子の話をします。中国には焼き餃子がないんです。でもロシアとモンゴルの中間あたりの人たちは餃子を焼くんです。
日本人はもっぱら焼き餃子が好きですが、中国人にはない蒙古斑もあるし、相撲も好きだし、やっぱりモンゴル系遊牧民がルーツなのかもしれないですね。
ポロヴェツ人も餃子を焼くのかなぁ、だとしたら益々親しみがわきますね!(え?わきませんか?)
↑焼き餃子は大好物です。※写真はイメージです。
なんだか、餃子とラーメンの話みたいになりましたが、、ぜひ最初から最後まで通して聴いてみてください。