トレース台

こんにちは。

クリエイティブチームの山崎です。

私は昔からスポーツ好きということもあって、かなりアクティブなイメージを持たれますが

どちらかというとインドア派です。

人よりも運動はできても、部屋にこもって遊ぶのも好きでしたし、

そういうところは今でもあまり変わらないように思います。

大学では体育学部でしたので、なぜデザイナーになったのかとよく聞かれるのですが、

イラストを描くのが好きだったことがきっかけです。

学生時代は、空いている時間はずっとイラストを描いていたような気がします。

どんな仕事をしたいかと考えた時、

最初はイラストレーターという仕事が浮かびましたが、

フリーランスでやっていける自信がなかったのと、

どうしても会社員になりたいという思いがあったので、

デザイナーという職業を選ぶことになりました。

デザイナーをしていればイラストを描く機会があるかもしれないし、

イラストレーターにシフトしていくことも可能だろうと考えたからです。

結局はイラストレーターになることはなく、

digでデザイナーとして働かせていただいているわけですが、

この仕事に就くきっかけとなったイラストは、時々ですが今も趣味で描いています。

...と、前置きが長くなりましたが本題に。

イラストを描く上で、ずっと欲しいと思っていたアイテムを

ついに先日購入したのでその話をしたいと思います。

みなさんトレース台ってご存知ですか？

私は「漫画家さんが使う道具」という認識で、あまり身近な道具と考えていなかったのですが

一年前くらい前ですかね、本屋で雑誌を見ていたら

あるイラストレーターさんの描き方を紹介する記事が載っていて、

その一部にトレース台を使って描いているところが掲載されていました。

イラストを描くときにもトレース台は使えるのか...！と、

当たり前といえば当たり前のことなのですが

私にはない発想だったのでかなりハッとさせられたというか。。

トレース台は、名前の通り複写するための道具です。

電源をつけると台全体が光ります。

私が購入したものは大きめのA3サイズ、台の角度調整ができ、

光りの強さは7段階調整することが可能です。

使い方はとてもシンプル。

まずトレース台の上に転写したい原稿を置きます。

今回は雑誌の人物写真を複写することにしたので、雑誌から切り離した記事を置いてます。

その上に転写先となる用紙を重ねます。

今回はPCで着色するので普通のプリント用紙です。

水彩などで着色したい場合は水彩紙などを重ねればOK。

雑誌の写真をなぞるように描いていきます。

かなりクリアに下の写真が見えますし

台上の紙が滑りにくくなっているのでとても描きやすいです。

（今回は雑誌なので裏面まで透けてしまってますが...）

トレースできたら塗りつぶしたりなどして調整後、PCに取り込み着色して完成。

私は今まで複写するときはトレーシングペーパーを使っていたのですが

トレーシングペーパーは複写元がけっこう見えにくいので、

何度もめくって確認する必要がありました。

トレース台だとそういう手間なく描くことができます。

他にも、トレース台は下から光に照らされるため、

描いている自分の手の影が紙に映ることがありません。

そういったところもトレース台の良いところ。

描くこと以外でも細かい作業をするのにも向いているのかもしれませんね。

こういう新しい道具を取り入れると、できることが大きく広がるように感じます。

新しいテイストのイラストや苦手なモチーフが描けるようになるかもしれません。

これからも少しずつ、

仕事以外のところでも、いろいろなことにチャレンジしていけるといいなと思います。