Chim↑Pom展 ハッピースプリング

こんにちは。第2クリエイティブチームの成宮です。

GWが明けたと思ったら、

梅雨のような天気が続いていますがいかがお過ごしでしょうか？

私は先日、専門学校時代の友人と

Chim↑Pomの展示「ハッピースプリング」を観て来たのですが

それがとても良かったので少しご紹介させていただきます。

Chim↑Pomは渋谷駅にある岡本太郎さんの原爆がテーマの作品『明日の神話』に、
タッチはそのままで福島第一原発を描いた絵を許可なく"付け足し"た作品が
ニュースにもなっていたので知ってる方も多いかもしれません。

スゴイことしますよね。。。

Chim↑Pomは見ため的にもメンバーのエリイが

思いっきり金髪のギャルだったり（個人的には好きなのですが。。）
作品は挑発的なアプローチが多いので、
やってることだけ聞くとちょっと悪ふざけしているだけの

集団に感じる人もいると思います。

だけど彼らの作品会場はムービーの使ったものが多いのですが

会場でそれを見ると、完成形だけ写真で見ても伝わらないものが沢山あって

しっかりと「貧困」「日本社会」「原爆」「震災」など

社会の問題と向き合っていることが判るのです。

今回も強いコンセプトでブンブンと心を揺さぶってくる
スゴい作品が沢山観れたのでいくつか紹介させてもらいますね。

《スーパーラット》

進化して駆除薬剤に抵抗力がついて効かなくなったネズミ「スーパーラット」を、
渋谷のセンター街等で網で捕まえて剥製にしてピカチュウにしてしまうという作品。
逆境の中でも自らを進化させ逞しくいくるネズミに色々と考えさせられます。
（ネズミが苦手な人がいたらゴメンなさい。。）

《ブラック・オブ・デス》

カラスの剥製を手にオートバイや車に乗り、鳴き声を拡声器で流して回った作品。
人間に捕らえられた仲間を救い出そうとの大群で追いかけてくるカラスを見ると、
普段嫌われがちなカラス達もそういう所があるのだなと考えさせられました。

《ウィー・ドント・ノウ・ゴッド》

広島に投下された原爆の本物の残り火を展示室内に灯し続ける作品。
絶やさずあの火が残っていることを知らなかったので、見ていて少し神秘的でした。

《気合い100連発》

2011年メンバーが福島県の被災者の若者たちと、
津波による傷跡が生々しく残る屋外で若者たちと円陣を組んで、

自分たちを鼓舞しするの言葉を順番に叫ぶ作品。
最後の方は言葉が出てこなくて「今年は彼女作るぞ!」とか言い出す人もいて、
辛い状況の中でも明るく楽しく叫ぶ姿に目頭が熱くなりました。

今は世界中で色々と大変なことが起きていますが、
紹介した以外にも色々な問題に明るく真面目に向き合せてくれる作品が沢山あって
5月一杯はまだ六本木ヒルズで観れるので、ぜひお時間ある方は行ってみてください!