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お気に入りの短編集
こんにちは。
第2クリエイティブチームの山田です。
最近気になっていた漫画短編集を3つ手に入れました。
短編作品は、長編作品とまた違う魅力があるように感じます。
1話で完結するので、読みやすいというのもありますし、
自分の気分によって感じ方が変わったり、印象に残る言葉があったり、
その時々の処方箋のように読むことができるのもいいなあと思います。
『うみべのストーブ』 著:大白小蟹
大白小蟹さん初の単行本で、7篇のお話が収録されている今作は、
『このマンガがすごい!2024』オンナ編1位を受賞した話題作です。
身近な生活を切り取ったお話ですが、どこか不思議な世界観で、
お話ごとに短歌が添えられているのも特徴のひとつ。
読み終えた後には、心をやわらかくほぐして
そっと背中を押してもらえるような本で、何度も読み返しています。
まわりの人におすすめしまくっているのですが、
読む人ごとに特に心にのこったお話がちがっていて、
どんな人にも刺さる物語が見つかる1冊だと感じます。
壁紙のようなざらざらしたカバーの質感がとっても素敵なのでぜひ手に取っていただきたい。
5篇目の「海の底から」が特に好きです。
『四十九日のお終いに』 著:田沼朝
連載中の作品『いやはや熱海くん』で知った、田沼朝さんの短編集(全8篇)。
田沼さんの描く人物と、淡々としつつも丁寧な空気感がめちゃめちゃツボです。
この短編集では、人と人とのさまざまな関係性を何気ない会話で描いていて、
読み終えた後は、日常がちょっとやさしく良いもの感じられるような、
じわじわ心に沁みてくるお話が揃っています。
先述した『いやはや熱海くん』も大変最高なのでぜひ。
帯のクラフト紙に白インク使っているのがかわいい。
1篇目の「海はいかない」が特に好きです。
『夢中さ、きみに。』 著:和山やま
漫画好きの方ならみなさんご存知の和山やまさんの短編集(全8篇)。
『女の園の星』や『カラオケ行こ!』が大人気ですが
こちらの短編集も和山さんの世界観にどっぷり浸かることができます。
「うしろの二階堂」は以前WEBで読んだ時から
中毒性がものすごく忘れられなかったのですが
この本で続編を読むことができて感涙でした...
和山さんの作品はふとしたコマで声を出して笑ってしまうので
公共の場で読む際はご注意ください。
蛍光ピンクのタイトル文字が素敵。
「うしろの二階堂」シリーズの目高くんが好きです。
どれも何度も読み返したくなるお気に入りの1冊になりました。
気になった本があればぜひ読んでみてください!