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J.M.Westonのローファーで何度も昇天

ファッション
Nov 09,2017

今ファッションで見直されているトラッドのブームに乗って、ウェストンのローファーも流行ってますね。

J.M.ウェストン、、、知ってる人は知っているフランスの老舗シューズブランドです。

ネイビーのリザードが美しい180 SIGNATURE LOAFER
僕がこのブランドを知ったのは随分昔のことです。
かなり前にフレンチトラッドのブームというのがあって、アニエスbに始まり、ウプラ、ハリス、エミスフェール、OLD ENGLAND(大好きでした)、女子ならピカデリーのデニムなどなど、フランスのブランドにかなりフォーカスが当たった時期があったんです。
その頃は渋谷の宮益坂近くにあったフレンチトラッドのセレクトショップ「イエスタモロー」に毎週のように通ってました。
その中でもウェストンのローファーは高額で、当時の僕にはその魅力がわかりませんでした。(値段に対する価値がわからないので買いませんでした)
ローファーなんて学生が履くものでしょ、としか思わなかったんですね。
フレンチトラッドが好きなくせに、ローファーだけは手は出しませんでした。
ローファーってアメリカのものという印象が強く、わざわざなぜフランスの高いローファーを買うのか、当時の自分にはあんまり理解できなかったというのが理由です。
世の中でクラシックと言われるものはだいたい素材が硬いのです。
それから時は流れて・・・
なぜか、ウェストンのことを思い出し、どうしても欲しくなって、8年くらい前にオーダーで購入しました。
普通のカーフのローファーでもよかったのですが、どうしてもウェストンでリザード(トカゲの革)のネイビーが欲しかった。
しかしリザードは既製のモデルにはなくて、オーダーするしかありませんでした。
(今ではトゥモローランドで別注の既製靴として安く売ってると思います)

思い切ってショップで採寸、オーダーしてから待つこと半年。
フランスからやっと靴が届いた時は、憧れのブランドを自分だけのオーダーで所有する喜びで気持ちが上がったのですが・・・・
履いてみると、これがめちゃめちゃ履きにくい!
以前このブログでも紹介したエドワード・グリーン同様に、涙が出るほど足が痛いのです。
踵はユルいのに、足の甲が強力に締め付けられ、痛くて痛くて仕方がない。
出かけた先で足が痛いっていうのは、本当に最悪で泣きたくなりますよね。
履きはじめて数か月の間、強烈に痛くて、外出先で何度も昇天しそうになりました。笑
痛くなくなるまでに2年かかりましたね。
リザードの特性で、牛革のように革が伸びないので、それも原因の1つかもしれません。
今では足に馴染んでますが、決して履きやすい靴とは言えないと思います。
オーダーした時は、MADE IN FRANCEがフランスから届くのが嬉しかった(当たり前)
今のところ、僕の持っている靴の中で一番高価な部類に入る靴ですが、値段が高いからと言って履きやすいか、といえば決してそんなことはない。
そしてマスターピースと言われる有名なモデルだからと言っても、まったく履きやすくないということです。
今は痛くなくなっているのでよい相棒ですが、相棒になるまでには時間がかかりましたねえ・・・・
そして相棒になったあとも、快適とまではまったくいかないです 汗
同じくウェストンの新作ローファー、Le Mocも持ってますが、Le Mocの方がずっと快適で、雲の上を歩いているような最高の履き心地です。
Le Mocは、前述のローファーとは比べ物にならない素晴らしい履き心地
J.M.Weston は、1891年フランスのリモージュで創業。
100年以上続くブランドです。
中でも有名なのが、「180 SIGNATURE LOAFER」と呼ばれるこのローファーと、ダービー641の通称GOLFと呼ばれるUチップの紐靴。
「180 SIGNATURE LOAFER」が生まれたのが、第二次世界大戦が終わった翌年の1946年ですから、70年くらい前のデザインということになります。
当時とまったく同じ木型を使い、同じ製法で、同じデザインのまま現在に至っているというのがオドロキですが、、、
履いてた人は、昔からみんな、痛くて昇天してたってこと??
だったら木型のカタチを変えてもいいのに、、とも思うのですが、フランス人の足には合うのかな。
2001年、レディスで知られるミッシェル・ペリーがデザイナーに就任してから、新しいデザインのモダンな靴も出ていますが、ウェストンと言えば、まずはこのローファーが思い浮かびます。
今徐々にキテいる(キテるのか??)フレンチトラッドの流れ、そのコーディネートにはウェストンが最適ですね。
最近はウェストンのカタチをパクったローファーもたくさん出ていますね。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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