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今昭和のダイヤル式の電話が熱い!

東京
Jan 28,2020

懐かしい昭和にあったダイヤル式の電話。

プッシュフォンが世に出る前、必ず家にあって使っていたダイヤル式の電話。

平成生まれの人は記憶にないと思いますが、僕なんかは毎日必ず使っていたものです。

家の電話は黒、たばこ屋には赤、喫茶店は肌色(!)、そして電話ボックスには黄色(後半プッシュフォンになったらグリーン、そしてグレーへ)と決まっていました。

特にたばこ屋にあった赤い電話は、必ず台の上に置かれていて、下には電話帳が数冊積み上げられる棚の仕様になっていました。

ガチャガチャで運よく黒と赤がそれぞれ出てきました。
それが今熱いのです。
ガチャガチャで電話をモチーフにしたカプセルトイがシリーズで出ているのです。
そういえば、今はガチャガチャとは言わず、ガチャポンというようですね。
自分的にガチャポンというのはかなり抵抗あります(言いたくないw)

その中でもエポック社が2019年の12月に出したダイヤル式電話のカプセルトイ。
電話全体ではなく、ダイヤル式のダイヤル部分だけを再現したおもちゃです。
これがちょっと話題なのです。
なぜ話題かというと、ダイヤルが回る音、速さまで忠実に再現しているからです。
リアルな本物のダイヤル電話のダイヤルが回る速度とまったく同じスピードで回転するように作られています。
ジーコジーコと回るダイヤル。
今考えると誰かに電話するとき、電話番号を全部回すまで、かなりの時間がかかっていたのですね。
改めて体感しました。
ダイヤルの大きさはこれくらいです。


すべての家庭には必ず黒い電話機がありました。
電話の下には白いレースが敷いてあって、必ず玄関にありました。
中には電話の上にもレースをかけている家や、犬に服を着せるように(!)受話器にも専用の布をあてがっている家もありました。(そういう家は必ずテレビの上にもレースが敷かれていた)
電話やテレビは家電ではなく、家具と捉えていた感があります。
電話まわりの装飾で、その家のインテリアのセンスがわかって、遊びに行った先の各家庭でセンスの違いを見る面白さがありました。
まるで家を訪れた際に、必ず出される麦茶の味のようでした(当時は、各家庭で麦を沸騰させたものを冷やして麦茶を作っていたので、麦の種類、水との配合率などで家によって味が違っていた)

一家に1台しかないので、家族が多い家では電話が取り合いになったり、長電話をしていると親に怒られたり、時には切られたりっていうのが日常茶飯事でした。
夜10時過ぎに誰かに電話をしたときも親に怒られたものです。
電話にはマナーがありました。
特に、好きな子の家に夜遅くに電話して親が出ると(特にオヤジさん)、かなりあせって気まずかった。
でも決まって話をしたくなるのは夜で・・・・
そんないくつもののハードルをかいくぐって、勇気を出して女子に電話をするのが当時の男気でした。
電話は甘酸っぱいツールだったんですね。
この赤電話、昭和の街角には必ずありましたね。
大好きな林明子作「はじめてのおつかい」1976年刊。奥に赤電話が見えます。
そこまでこのカプセルトイで感じることはできませんが、このダイヤルを回していると色々な思い出がジーコジーコと回って思い出されるのでした。
どこで売っているか定かではないですが(僕は経堂で買いました)、もしこのガチャを見つけたら買いですよ。
メルカリやヤフオクでは、2000円近くで売ってます。
それだけ話題で、手に入りにくいってことなんでしょうか。
販売価格は300円ですから!

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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