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人に教えること その2

私の履歴書
Dec 24,2020

今回は前回の記事と関連することを書きますね。

前のブログで、会社を運営していく上で売上を確保していくことも大変だけど、

それより人の成長を考えていくことの方がもっと大変だと言いました。

人に何かを教えて、成長を支援すること。

難しいけれど、やらなければ自分の成長もチームの成長もないということ。

https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2020/12/post-102.html

50を過ぎて教えることに正面から向き合う時間が増えました
今、会社や組織に所属しない業務委託という働き方が世の中に増えてきています。
別に人に何かを教えなくても成立する業務もあるのかもしれません。
では、なぜ人に教えることが大切なのか?
部長や課長などの役職に就いていなければ、人に教える必要はないのでしょうか?
働いているすべての人は、この疑問に正面から向き合うことになると思います。

なぜ自分が組織に属しているのか?
お金を稼ぐためには仕方ない?
でも上に書いたように業務委託や派遣社員、フリーランスという、組織に入らなくても成立する職種もある。
前回も言いましたが、僕は会社のスタッフに常に、誰かに求められる人になれと言っています。
誰かに求められること、それは人の役に立ちたいと考えることです。
これはモノ作りをする前に、人としてどうあるべきか?という問いに直結していると思います。
この長閑な風景の先に大学があります
人から求められる人になることと、自分が属している組織をよくすることは同義だと思います。
組織を成長させるためには、役職に関係なく、新人や後輩に教えることが不可欠です。
わからないことを教える行為は、そのチーム全体がよくなる素因だと思います。
それは義務や仕事ではなく、人として当たり前のことだと思うのです。
教えることをしない人は、対人にあまり興味がない、無関心、自分さえよければよいと思っている人ではないでしょうか。
いくら仕事ができても、いくらスキルが高くても、教えることをしない人は組織の中で取り残されていく。
1人で仕事をしていくだけです。
コミュニケーションがスムーズでないことで、その後に起きる現象は深刻だと思います。
優秀な人は最低限のコミュニケーションスキルを必ず備えているはずです。
人に教えないけどすごく優秀と言う人は、長くコミュニケーションを続けることは僕には難しい。
まわりから求められる人ではないからです。

このブログで初めて言いますが、僕は大学の時に教職のカリキュラムを選択しました。
今は、中学校と高校の美術の教員免許を持っています。
高校へ教育実習にも行きました。
先生になろうと考えていた時期もあったのです。
就職活動で私立の高校へも行きました。
内定もほぼ出ていたのですが、迷いがあって最終的に教員は選びませんでした。
それは自分が親から中学の時に聞いた話、そして自分の人生を変えた出来事にも関係しているのですが、その話は長くなるので、またどこか別の機会に話したいと思います。
とにかく社会に出る前、大学時代は先生になろうと1度は本気で考えていたのでした。
大学の時、授業をテキトーに受けていた自分を反省したり。。。
話は変わりますが、
今、僕は大学でデザイン学科の非常勤講師をしています。
対面の講義で毎週1日だけ大学へ行っているのですが、そこでも教えることの重要性と難しさを感じます。
学生たちに理解してもらうこと、そしてそれを行動に移してもらうことは、思ったより難しい。
ただ教員免許を持っているだけで、教壇の経験もない僕のような者がいったい何を教えられるのだろうか?
特に学生たちに質問されて、即座に的を得た、しかも学生たちにプラスになる的確なアドバイスを返すスキルが、自分には悲しいくらい欠落していることを痛感して、毎週悲しくなります。
一緒に非常勤講師をしている先生、また教授の方々が優秀過ぎて、本当に自分の不甲斐なさを毎週感じて、日々葛藤しております。
大学はオフィスよりも厳重に感染対策が取られています。
どういう言葉を使って発言し、何を伝えれば相手に気づきを与えられるだろうか?
どういう手順で話せばわかりやすいだろうか?
それらを考えることは、あらかじめ受け手のレベルを把握し、どの順番で何を話せばよいかを先回りして考えられるかというスキルにつながります。
考えが論理的に整理されていないと、そして俯瞰的な視点がないと、とてもできることではない。
相手になぜ?を繰り返して聞く前に、すぐに感想を言ってしまう自分の癖を改善したい。
いつも悩みます。
授業が終わると再び、この美しい光景を見て帰路に
1人でやっていたら気が付けないこと、それはこうした悩みにあるのではないでしょうか。
考え続けることは、成長の原動力になります。
相手のことを考えて、どのように教えることがもっとも有効なのかを考えることも同じ。
それは教える側の成長に必ずつながるはずです。
相手に教えるために思考を整理することが、自分の行動にFBされる。
教えるという行為は、教えられる側だけにメリットがあると思われがちですが、実は教える側にこそ成長の要素がある。
僕はそう感じています。
こうした経験をすると考え方や物の見方に変化が生じます。
この革命的な経験をスタッフたちにも早く体験してもらいたい。
その切り替えポイントこそが、その人が伸びるか、求められる人になれるかどうかの分かれ目でもあると思います。

僕もそういう人になりたい。
もっと勉強しないといけません。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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