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25周年の節目に会社案内を一新

仕事
Jan 14,2021

今年の10月で、うちの会社は創業から25年を迎えます。

思い返せばここまで、本当に色々なことがありました。

順風満帆では決してなかった。

なぜここまでやって来れたのかなぁと考えたりもしますが、

特に思い当たる強い理由は見当たりません。

今回新しく作成した会社案内のセット
提案もデザインも、求められたことに対してプラスアルファの価値で返すように、
常にこだわってやってきた。
思い当たるとすればそれくらいです。
それも今の社会状況の中では、価格だけが優先される傾向が強まり、
難しくなってきていることを日々感じています。
私たちも変わる必要がある、その重要性を肌で感じます。

日経ビジネスにベンチャー企業の生存率を示す記事がありました。
創業から5年後は15.0%、10年後は6.3%。20年後は0.3%
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/280921/022200058/

つまり、100社起業したとして、
5年後には、85社が廃業している
10年後には、94社が廃業、
20年後には、1社が残っているかどうか
ということになります。

中小企業庁の発表によると廃業の理由は
1位が販売不振で68%、
2位が既往のしわ寄せで13%、
3位が過小資本で5%

特にコロナ禍では、1位の理由は切実です。
1位と2位、実に8割の会社が売上の低迷が原因で倒産してしまう。
3位の過小資本も、危機に陥った際の会社の体力という点では同じ理由でしょう。
そんな中で今後どうしていけばいいのだろうかと日々考えています。
アメリカの経営学者ドラッカーは、こう言いました。
『企業の目的は顧客の創造である。
従って、企業は2つの、ただ2つだけの企業家的な機能をもつ。
それがマーケティングとイノベーションである。
マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。
他のものはすべてコストである』

イノベーションとは、成果物やサービスのこと、
その質を格段に引き上げることを言っているのだと思います。
企業に成果をもたらすのは、集客と商品/サービスのみだと言っているんですね。

スティーブ・ジョブズも同じようなことを言っています。
『いくら素晴らしいものをつくっても、伝えなければないのと同じ』
人に伝えなければ、その商品は存在しないも同様と言っています。
マーケティングこそが企業の生命線だということでしょう。
オリジナルボックスにセットインの仕様
種別ごとに5冊の冊子に分かれています
物販や決まったサービスのない僕らにとっての商品とは何か?
それはコンサルティング業務であり、それによって生まれる成果物です。
それがいかに優れていたところで、自らが発信しなければ
何もやってないのと同じ。
スティーブ・ジョブスの言葉は、非常に考えさせられます。
クリエイティブの会社で、マーケティングに力を入れているところはとても少ない。
あってもクリエイティブ機能が備わっている広告代理店、
クリエイティブはサブで、主業務はSEOや代理業という会社がほとんどです。
もしかするとクリエイティブ業務は、すべて外注に依頼しているかもしれない。

今のこの状況、僕たちも試されているのだと思います。
変化は、すべての業種に求められています。
これからビジネスで生き抜くためには、これまでの枠にとらわれず、変化していくことが重要のように感じます。

こんな大変な時の25周年。
過去のやり方が通用しない、変化が求められる年。
いえ、今年に限ったことではありません。
前述した企業の生存率や中小企業庁の調査でもわかるように、
変化しない会社はいずれ淘汰されてしまうのです。
バンドルする白いゴムの素材や太さにもこだわりました
各冊子の表紙はグレーのダルトーンで
だから、というわけではないですが、
昨年から着手して、25周年の年に会社案内を刷新しました。
ここで少し紹介したいと思います。
今回は案件種別ごとに5冊セットになっています。
ブランディング、クロスメディアプラン、Web、グラフィック、リクルート
この5冊で1セット。
各冊子はアイレット綴じという特別な綴じ方にしてあり、
そのままファイルに、ファイリングできる仕様になっています。
アーカイブを意識した仕様です。
空間設計からコンテンツマーケティング、雑誌デザインまで
今のdigの様々な領域での仕事を網羅しています。
社内には会社案内をセットする際のマニュアルがありますw
うちの会社は特定業種だけに特化していないことが特徴でもあり、
こうして俯瞰すると本当に様々な業種、案件があります。
前回作ったのが2年前でしたから、ほぼ全案件入れ替えました。
その5冊をグレーのボックスに入れて、
フタには蛍光色のシール、冊子をセットしたら輪ゴムで留めて配布しています。
ボックスは、早稲田にある紙器屋さんで、冊子のサイズに合わせてオリジナルで作ってもらったものです。
箱、冊子、そして先日このブログでも紹介したオリジナルのトートバッグまで、
すべてCIカラーのグレーで統一して制作しました。
これが25周年記念セットになります。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2020/10/post-96.html
リモートになって活躍するシーンは減りましたが、オリジナルトートバッグに入れて打合せに
新しい会社案内をきっかけに、今年もやろうと思っています。
いえ、やるというより、やっていくしかないという心情です。
新年の所信は、「もうやるしかない」ということ。
待ったなしです。
過去の成功モデルが延長では成立しないこの節目の年に、
新しいことにチャレンジしていきます。
変化した外部環境、それが元に戻るまで待っていても何も変わらない。
内部から変わっていくこと、変化こそが企業に求められる。
チャレンジは始まったばかり。
やるぞ。
やってやる。
やるしかない。
いざ出陣です
ここにいるスタッフを守るために、僕は先陣切ってやっていきます。
それが今必要なことだと強く感じているのです。
そしてドラッガーやスティーブ・ジョブスが言うように、
マーケティングにもチャレンジしていきます。
皆さん、今年もよろしくお願いします。

PS:今弊社のアンケートに答えていただくと、抽選で会社のオリジナルトートバッグを差し上げています。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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