東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。
世界を牽引した1964年東京オリンピックデザイン
Jul 29,2021
オリンピック開会前は、なぜ今やるべきなのか?
人々の安全とスポーツイベントはどちらが大切なのか?
など、思うところが多々ありました。
しかし、いざ開催されてみると、やはり応援したくなり、
毎日TVを見ている自分がいます。
ニュースで感染者数と競技結果が毎日両方報道されるので、
なんだか複雑な気持ちですが。
誰でも知っている亀倉先生の有名なポスター
さて、先日開かれた開会式を見ましたか?
クリエーターに辞退者が次々出て、いったいどうなっているのか、
日本という国が心配になってしまう事態でした。
無事開会式は終わってみたものの、なんだか、内容もイマイチだったことは否めませんよね。
クリエーターに辞退者が次々出て、いったいどうなっているのか、
日本という国が心配になってしまう事態でした。
無事開会式は終わってみたものの、なんだか、内容もイマイチだったことは否めませんよね。
60年前のデザインを今も超えられない
プロジェクションマッピングからドローンまでは、
まぁそんなもんかなぁと思って見てましたが、
大工と太鼓が出てきて、真矢ミキさんの登場くらいから、
ん、、、これは、、、、?
なんだかよくわからない状況になりました。
その前のシーンとストーリーがつながってないようで。
素晴らしかったリオの閉会式のように、マリオも出てこない、
ゴジラも、侍も、アニメもない。
ドラクエの音楽だけですね。。。
富士山は聖火台で登場してましたけど。
プラカードやボランティアの衣装にマンガのフキダシが使われてたけど
それもあんまり素敵なデザインではなく。
ちょっと残念でした。
これなら辞退した人たちによる、ストーリーの方が見たかった。
最初に赤いバイクが登場するAKIRAの方が見たかった。
ロンドンオリンピックの時のようにボンドが女王をエスコートして
会場にパラシュートで降りてくるくらいの面白い演出して欲しかったです。
まぁそんなもんかなぁと思って見てましたが、
大工と太鼓が出てきて、真矢ミキさんの登場くらいから、
ん、、、これは、、、、?
なんだかよくわからない状況になりました。
その前のシーンとストーリーがつながってないようで。
素晴らしかったリオの閉会式のように、マリオも出てこない、
ゴジラも、侍も、アニメもない。
ドラクエの音楽だけですね。。。
富士山は聖火台で登場してましたけど。
プラカードやボランティアの衣装にマンガのフキダシが使われてたけど
それもあんまり素敵なデザインではなく。
ちょっと残念でした。
これなら辞退した人たちによる、ストーリーの方が見たかった。
最初に赤いバイクが登場するAKIRAの方が見たかった。
ロンドンオリンピックの時のようにボンドが女王をエスコートして
会場にパラシュートで降りてくるくらいの面白い演出して欲しかったです。
開会式で一番面白かったのがピクトグラム紹介ですね
そんな中にあって、唯一面白かったのがピクトグラムの紹介でした。
が~まるちょばによるリアルなピクトグラム紹介です。
デザインを生業にしているので、このピクトグラムに関連してオリンピックのデザインについて今回は少しだけコメントしたいと思います。
が~まるちょばによるリアルなピクトグラム紹介です。
デザインを生業にしているので、このピクトグラムに関連してオリンピックのデザインについて今回は少しだけコメントしたいと思います。
2020のピクトグラムは廣村さんによるデザイン
このピクトグラム、実は1964年のオリンピックの時にデザインされたもので
その時のデータを流用し、細部を調整したデザインであることは皆さん知ってました?
ほとんど同じ形ですが、チューニングが施されています。
そこに新しい競技種目を加えて、モーションロゴとして動かすアレンジを施したものが2020年のピクトです。
(TV放映の際にモーションしてますよね)
一見わかりませんが、このピクト、正円と直線だけで作られており、
日本のデザインの素晴らしいDNAを感じます。
「デザインあ」の中で紹介されていますが、家紋も同じく円だけで作られており、
削ぎ落したデザイン、古くからミニマリズムなDNAが日本の得意技なのだと感じますよね。
余談ですが、大好きだった「デザインあ」の番組が、同じくオリンピックの小山田問題で終わってしまうのはとても、とても残念でなりません・・・
その時のデータを流用し、細部を調整したデザインであることは皆さん知ってました?
ほとんど同じ形ですが、チューニングが施されています。
そこに新しい競技種目を加えて、モーションロゴとして動かすアレンジを施したものが2020年のピクトです。
(TV放映の際にモーションしてますよね)
一見わかりませんが、このピクト、正円と直線だけで作られており、
日本のデザインの素晴らしいDNAを感じます。
「デザインあ」の中で紹介されていますが、家紋も同じく円だけで作られており、
削ぎ落したデザイン、古くからミニマリズムなDNAが日本の得意技なのだと感じますよね。
余談ですが、大好きだった「デザインあ」の番組が、同じくオリンピックの小山田問題で終わってしまうのはとても、とても残念でなりません・・・
ルイヴィトンも手本にした家紋に共通する日本のお家芸
それはおよそ60年前に作られたピクトのリデザインなんです。
ベースにした60年前のデザインに先進性を感じますよね
ピクトグラムは世界に先駆けて、1964年のオリンピックで日本から初めて世界に発信されました。
それが起点となり、以後のオリンピックでは必ずピクトグラムが作られるようになっただけでなく、
トイレの男女のマークも、世界共通で使われるようになった経緯があります。
田中一光の手描きから1964年のピクトグラムは作られましたが、その弟子である廣村さんが師匠からバトンを受けて、2020年のピクトを作ったというのもとても興味深いエピソードですね。
それが起点となり、以後のオリンピックでは必ずピクトグラムが作られるようになっただけでなく、
トイレの男女のマークも、世界共通で使われるようになった経緯があります。
田中一光の手描きから1964年のピクトグラムは作られましたが、その弟子である廣村さんが師匠からバトンを受けて、2020年のピクトを作ったというのもとても興味深いエピソードですね。
銀座で開催中の展覧会、見に行ってください!
オリンピックの開催に合わせて、今とても面白い展示が開催されています。
「オリンピック・ランゲージ:デザインで見るオリンピック」
開催場所は、ギンザグラフィックギャリーです。
1964年の東京オリンピックはもちろん、その他の大会のデザインも一堂に展示しています。
亀倉雄策から田中一光、横尾忠則、柳宗理、勝井三雄、もう素晴らしいメンバーで、
当時の世界の先駆となったデザインが集結しています。
これを見ていると、焼き直したピクトグラムが示しているように、
デザインは60年前のオリンピックを超えられないなぁと感じてしまいますね。。。
そして東京の4年後に開催された1968年のメキシコオリンピック。
メキシコは東京の先進的なデザインアプローチを踏襲して、さらにブラシュアップされた印象です。
展示を見ていくと、メキシコの次、1972年ミュンヘン以降、デザインの進化は明らかに鈍化しています。
1960年代に開催された東京とメキシコの2大会が、デザイン的には金字塔として最も完成されている感があるんです。
特にその先陣を切った1964年の東京オリンピックこそ、世界を牽引した日本デザインの素晴らしい集大成と言えると思います。
「オリンピック・ランゲージ:デザインで見るオリンピック」
開催場所は、ギンザグラフィックギャリーです。
1964年の東京オリンピックはもちろん、その他の大会のデザインも一堂に展示しています。
亀倉雄策から田中一光、横尾忠則、柳宗理、勝井三雄、もう素晴らしいメンバーで、
当時の世界の先駆となったデザインが集結しています。
これを見ていると、焼き直したピクトグラムが示しているように、
デザインは60年前のオリンピックを超えられないなぁと感じてしまいますね。。。
そして東京の4年後に開催された1968年のメキシコオリンピック。
メキシコは東京の先進的なデザインアプローチを踏襲して、さらにブラシュアップされた印象です。
展示を見ていくと、メキシコの次、1972年ミュンヘン以降、デザインの進化は明らかに鈍化しています。
1960年代に開催された東京とメキシコの2大会が、デザイン的には金字塔として最も完成されている感があるんです。
特にその先陣を切った1964年の東京オリンピックこそ、世界を牽引した日本デザインの素晴らしい集大成と言えると思います。
メキシコオリンピックのロゴも素晴らしい。
展覧会は8/28までやってますから、この機会に是非皆さん足を運んでみてください。
会場のデザイン、グラフィックはグルービジョンズが手掛けています。
無料です!!
会場のデザイン、グラフィックはグルービジョンズが手掛けています。
無料です!!