東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。
どうしても必要ではないけど、欲しい文具
May 12,2022
仕事でクライアントと対面で打合せの際、あなたはどちら派ですか?
1,筆記用具とノートを持って参加
2.ノートPCのみで参加
調べたわけではないですが、コロナ禍前は、2の人が全体の6割くらいだった気がします。
私たちの職業柄、IT関連部門の人との打合せも多いという理由も多少背景としてはありますが。
素敵なステーショナリーはやまま文具
PCだけをテーブルの上に置いて打合せをする人が増えたのはいつからでしょう?
最初の頃は、システム開発会社の人たちだけがそのスタイルで、そこから徐々に増えていった印象があります。
当時SIerの人は、ほとんど全員がスーツを着ていたので、ノートPCにスーツというのがお約束のスタイルであり、話す合間の空白の時間にキーボードの音だけが会議室に響くというのが常でした。
しかし今、会議はほぼ100%がリモートになり、ノートPCを持って参加する/しないの選択ではなく、ノートPCの画面そのものを見ながら打合せするのがフツーになりました。
残念ながら、話す合間にだけ会議室に響き渡るカチカチという、キーボードの打合せサウンドも、相手のスーツの着こなしを見てその人のパーソナリティを推測することも、企業で配布されているPCのメーカーを見て何かを感じることも、PCに貼ってあるシールから相手の嗜好性を判断することも不可能となってしまいました。
そして上司の話をしている途中で、自分のPCをモニターにサッとつないで資料を見せる部下の動作も見られなくなり、企業ごとの打合せの進行の違いを体験することはできなくなってしまいました。
何げに、打合せだけでわかることってたくさんあった。
単なる打合せですが、そこから得られる情報は、企業によって異なっており、打合せを進行する社員の一連の動作の違いにも、その「企業らしさ」が現れていたんです。
呼ばれる側としては、使っているPCや進行の段取り、会議室のインテリアまで、些細な情報からその会社らしさを感じ取っていたものです。
最初の頃は、システム開発会社の人たちだけがそのスタイルで、そこから徐々に増えていった印象があります。
当時SIerの人は、ほとんど全員がスーツを着ていたので、ノートPCにスーツというのがお約束のスタイルであり、話す合間の空白の時間にキーボードの音だけが会議室に響くというのが常でした。
しかし今、会議はほぼ100%がリモートになり、ノートPCを持って参加する/しないの選択ではなく、ノートPCの画面そのものを見ながら打合せするのがフツーになりました。
残念ながら、話す合間にだけ会議室に響き渡るカチカチという、キーボードの打合せサウンドも、相手のスーツの着こなしを見てその人のパーソナリティを推測することも、企業で配布されているPCのメーカーを見て何かを感じることも、PCに貼ってあるシールから相手の嗜好性を判断することも不可能となってしまいました。
そして上司の話をしている途中で、自分のPCをモニターにサッとつないで資料を見せる部下の動作も見られなくなり、企業ごとの打合せの進行の違いを体験することはできなくなってしまいました。
何げに、打合せだけでわかることってたくさんあった。
単なる打合せですが、そこから得られる情報は、企業によって異なっており、打合せを進行する社員の一連の動作の違いにも、その「企業らしさ」が現れていたんです。
呼ばれる側としては、使っているPCや進行の段取り、会議室のインテリアまで、些細な情報からその会社らしさを感じ取っていたものです。
ちょっと揃えたくなりますね。小口に金の箔押しはメモパッド。
しかし個人的には対面の打合せであっても、話している相手の顔も見ないで、参加している全員がノートPCの画面に向かって打合せを進行する会議はあまり好きではありませんでした。
そんな中にあって、時々自分と同じようにノートとペンで打合せに臨む人を見ると、興味深く、その人の使っている文具のメーカーはどこなのか見てしまったものです。
そこには使う人の美学のようなものが背景にあって、その人のクリエイティブへの意思=こだわりを感じ取ることができました。
もちろん使っている本人も、相手に見られること承知でそのメーカーを使っている。
無印のノートやコクヨのキャンパスノートの人もいたけれど、当時手帳はモレスキン、ロディア、ペンはラミーの限定色、マーク・ニューソンがデザインしたモンブラン、そんなアイテムが使う人の心をくすぐり、また見る側の興味を引きました。
ラミーの万年筆はカッコいいけどシャーペンのデザインはイマイチなので、ロットリング600やステッドラーを使っている人も多かった。
それがその後徐々にMac bookに取って代わり、今も続いていると思います。
Macであったとしても、ガジェットであり、デジタルデバイスなので、そこに組合せの個性はありません。
あるのは、俺はWindowsじゃなくてMacだよというこだわりだけ。
そんな中にあって、時々自分と同じようにノートとペンで打合せに臨む人を見ると、興味深く、その人の使っている文具のメーカーはどこなのか見てしまったものです。
そこには使う人の美学のようなものが背景にあって、その人のクリエイティブへの意思=こだわりを感じ取ることができました。
もちろん使っている本人も、相手に見られること承知でそのメーカーを使っている。
無印のノートやコクヨのキャンパスノートの人もいたけれど、当時手帳はモレスキン、ロディア、ペンはラミーの限定色、マーク・ニューソンがデザインしたモンブラン、そんなアイテムが使う人の心をくすぐり、また見る側の興味を引きました。
ラミーの万年筆はカッコいいけどシャーペンのデザインはイマイチなので、ロットリング600やステッドラーを使っている人も多かった。
それがその後徐々にMac bookに取って代わり、今も続いていると思います。
Macであったとしても、ガジェットであり、デジタルデバイスなので、そこに組合せの個性はありません。
あるのは、俺はWindowsじゃなくてMacだよというこだわりだけ。
一見カバンのようにも見える付箋ケース
付箋の紙質や形もこだわって選定しているらしいです
前置きがかなり長くなりましたが、今回は文具がテーマです。
自分は会議にノートと筆記用具で臨むことは前述しましたが、別にラミーの限定色のペンや特殊なノートを使っているわけではありません。
文房具が好きだという人は一定数いると思います。
今もいるのかなぁ、、、
男子のスーツと同じように、必需品という役割は薄れ、能動的に購入する対象に変化したと思います。
なくてはならないものではなくなった時、そこにロマンや愛おしさを再確認することがあります。
そんな文房具を見つけると、もしかして使わないかもなーと感じつつも、つい購入してしまう。
その1つがやまま文具です。
自分は会議にノートと筆記用具で臨むことは前述しましたが、別にラミーの限定色のペンや特殊なノートを使っているわけではありません。
文房具が好きだという人は一定数いると思います。
今もいるのかなぁ、、、
男子のスーツと同じように、必需品という役割は薄れ、能動的に購入する対象に変化したと思います。
なくてはならないものではなくなった時、そこにロマンや愛おしさを再確認することがあります。
そんな文房具を見つけると、もしかして使わないかもなーと感じつつも、つい購入してしまう。
その1つがやまま文具です。
左にある2つのケースは名刺入れと、A4ファイルです。
前述したように、クリエイティブへの意志、美学を感じます。
これを買う人はそこに響く人でしょう。
デザインとアイデア、そして少々のロマンが消費を誘引している。
特にカラーリングが魅力的なデザインです。
見た瞬間に感じたのはセリーヌのバッグのようなカラーリングだということ。
今のスリマンのセリーヌではなく、フィービーがデザインして飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃のセリーヌです。
そういう意味では文房具にありがちなジャパニーズレトロではなく、インターナショナルモダンなアプローチで素敵です。
スナップで留める付箋ケースのカラーリング。
そこに少し感じるフェミニンな要素に惹かれますね。
付箋にスナップで留めるケースは必要なのか?ということを一切考えさせないことが魅力です。
これを買う人はそこに響く人でしょう。
デザインとアイデア、そして少々のロマンが消費を誘引している。
特にカラーリングが魅力的なデザインです。
見た瞬間に感じたのはセリーヌのバッグのようなカラーリングだということ。
今のスリマンのセリーヌではなく、フィービーがデザインして飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃のセリーヌです。
そういう意味では文房具にありがちなジャパニーズレトロではなく、インターナショナルモダンなアプローチで素敵です。
スナップで留める付箋ケースのカラーリング。
そこに少し感じるフェミニンな要素に惹かれますね。
付箋にスナップで留めるケースは必要なのか?ということを一切考えさせないことが魅力です。
MADE IN JAPANのプロダクトとして世界にも輸出しています
代替え品はたくさんあるからそっちでいい、これである必要はない、もしかすると使わないかもなと思うもの、でも我慢できないくらい欲しい。
そんなものに出会うと心が躍ります。
そこにあるのはロマンです。
そのロマンが、どれくらいの人に共感を生むのか。
決して多くの人に響くわけではないでしょう。
この金額を払ってでも欲しいか?というボーダーラインが目の前にあります。
金額と購入の天秤で、気持ちを購入に動かすのは、デザインの力だと思います(個人的には)。
デザインする前の思考プロセスとして、課題発見~検証ももちろんあるでしょう。
そういう意味では、美学を持った人たちを前提に、どれだけ魅力を語れるか?という商品。
3Mの付箋だったら半分以下の金額で買えるのですから。
金額ではなく、デザインが消費をどれだけ牽引できるかの勝負。
それをビジネスにしていくことは勇気のいることですが、自分の信念やセンスを信じて動くことは素敵です。
やりがいもあるでしょう。
その気持ちがあれば、きっと僕のように響く人もいるはず。
やまま文具には拍手を送りたいです。
すべての人が欲しい!と思うかはわかりませんが、僕はやまま文具を応援したい。
MADE IN JAPAN、MADE IN TOKYO、つい欲しくなるロマンのある商品です。
そんなものに出会うと心が躍ります。
そこにあるのはロマンです。
そのロマンが、どれくらいの人に共感を生むのか。
決して多くの人に響くわけではないでしょう。
この金額を払ってでも欲しいか?というボーダーラインが目の前にあります。
金額と購入の天秤で、気持ちを購入に動かすのは、デザインの力だと思います(個人的には)。
デザインする前の思考プロセスとして、課題発見~検証ももちろんあるでしょう。
そういう意味では、美学を持った人たちを前提に、どれだけ魅力を語れるか?という商品。
3Mの付箋だったら半分以下の金額で買えるのですから。
金額ではなく、デザインが消費をどれだけ牽引できるかの勝負。
それをビジネスにしていくことは勇気のいることですが、自分の信念やセンスを信じて動くことは素敵です。
やりがいもあるでしょう。
その気持ちがあれば、きっと僕のように響く人もいるはず。
やまま文具には拍手を送りたいです。
すべての人が欲しい!と思うかはわかりませんが、僕はやまま文具を応援したい。
MADE IN JAPAN、MADE IN TOKYO、つい欲しくなるロマンのある商品です。