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生まれて初めて お風呂のリフォームレポート

ライフスタイル
Feb 10,2023

皆さん、快適なお風呂生活送ってますか?

自分はお風呂が好きな方で、特に週末しこたま飲んで、深夜に帰宅した次の日。

お昼まで寝て、ちょっと気だるい二日酔いのまま、午後早めの時間に湯船に浸かるのが大好きです。

14時くらいの時間がサイコーですね。

マジでたまらない、この上ない贅沢な時間。

ホントに、これより素敵な時間はありません!(語気強め)

そんなサイコーなバスタイムも、ここ1年近くできないままの状態が続いてました。

ショールームで同じ素材で作られた小さいパーツを組み合わせて、完成をシミュレーションできるのは面白かった。
いま自分が住んでいるのは、築30年近くになるヴィンテージマンションです。
ギラギラした新築の高層マンションは、志向的にどうも苦手で(モンクレーのダウン着ている人がたくさん住んでいそうww)、外国人が多く住む低層のヴィンテージマンションに好んで住んでます。
天井が高く、派手さはないけど落ち着いており、文化があって、ホーマットやドムスとか大好物なのですが、古いマンションにはやはり課題も多々あります。
今住んでいるマンションは、新耐震基準が施行された1981年以降に建てられているので、耐震性は心配ないのですが、この頃に建てられたマンションには、水回りの配管に金属の鋼管が使われているのが一般的。
その鋼管の寿命が20~30年ということで、これが大きな問題なのです。
ヴィンテージマンション、あるあるですね。
水漏れの場所を調査するために破壊されたコンクリートの壁とバスタブ。
この水回りの鋼管は、今のマンションのようにビニールホースで天井裏か床下から回す配管ではなく、ほとんどがスラブのコンクリートの壁の中に埋まっているのです。
この鋼管製の配管は経年により、いつかジョイント部分から必ず水が漏れてくる。。。
これがやっかいで、もし漏れた場合は、まず漏れている場所を特定し、その配管が埋まっているコンクリートを斫って(はつる=削る)、水回りの配管を交換する大工事が発生するという、ヴィンテージマンションには必ずついてくる課題なのです。
自分が住んでいるマンションの世帯数は少ないのですが、近年次々とこの鋼管問題でお風呂のお湯が漏れ、毎年のように工事を行う世帯が出てきました。
その度にコンクリートを斫る音がマンション中に響き渡るため、今度はどこが漏れたんだろという感じで。
これはマンション全体で水回りの寿命が来たというサインなのですが、分譲マンションのため、共有部分と違って、玄関ドアから内側の室内で起きる問題については、それぞれの世帯が実費で対応しなくてはならない。
いつか自分の家も起きちゃうかもと、まぁ思ってはいたんですが。
左はすべてのコンクリートを斫った状態、右はそこにユニットのみ設置。
とうとうその日がやってきてしまいました。
いま住んでいるのは最上階なのですが(と言っても低層なので3階)、他の世帯と同じように、ある日うちのお風呂のお湯が大量に漏れて、階下の家の天井からぼたぼた落ちるという事故が起きました。
本当に下に住んでいる人には申し訳ない気持ち一杯で・・・・
いやぁでも損害保険に入っていて良かった!
さっそく業者を呼んで、水漏れの箇所を調べてもらったところ、原因は壁の中に埋まっている配管の劣化でした。
他の家で起きたのと同じ原因だったわけです。

もう起きてしまったら仕方ないです。
リフォームするしかありません。
ここからが長かった。。。
1年弱湯船につかれないという状況が続きました。
うちには別にシャワーだけ浴びられるブースがあって、そこでシャワーのみ浴びられるのですが、湯船には入れない。
そして、お風呂に詳しくない人のために少し説明しますと、お風呂には在来工法とユニットバス工法という2種類の工法があります。
ユニットバスと聞くと一人暮らしでトイレが一体型となったお風呂を想像しちゃいますが、今は随分と進化していて、選択肢も増えてユニットバスが一般的になってます。
他には在来とユニットの良さを組み合わせたハーフユニットという工法もあります。
在来工法は何でもできるけれど故障すると大変、そして高額、一方でユニットは地震が来ても水が漏れない、工事も簡単、でも選択肢が少なく自由度が低い、というそれぞれにメリットデメリットがあります。
壊れる前、うちのお風呂は在来工法で壁や床、お風呂にも石が貼ってあって、できればリフォームも在来にしたいと最初は思っていたんです。
でもですね、お風呂に石を貼るだけで100万くらい上がってしまうので諦めました。
リニューアル前のお風呂。床も壁もバスタブも石でした。
リニューアル後。在来工法をやめて、モノトーンのユニットバスに変更。
ユニットバス前提で、TOTO、LIXIL、タカラスタンダード、サンワ、あちこち見に行きました。
在来工法は諦めましたが、1点だけどうしても譲れないことがあった。
それはレインシャワーを絶対につけたい点です。
天井から雨のようにシャワーの水滴が降って来るヤツです。
以前は、ホテルに泊まった時に使って「ふーん」くらいでしたが、これがあるとないとではまったく違う。
うちにあるシャワーブースは、レインシャワーしかないのですが(水が漏れた以前のお風呂にもあった)、この良さを知ってしまうと、絶対に必要というマスト条件になりました。
ただレインシャワーがつけられるメーカー、ユニットバスの種類もかなり限られていて、選択肢は少なかったですね。
メーカーによって強みが異なりますが、ことレインシャワーについては各メーカーあまり重視してない印象でした。
レインシャワー以外の要望は、お風呂と洗面の仕切りを全面ガラスにして欲しいということくらい。
日本のメーカーって、壁がマグネットとか、風呂を自動で掃除してくれるとか、照明の色を変えられるとか(ラブホか)必要のない機能が色々あるんですが、そんなのいいからシンプルで良いデザインにして欲しい。
ホントに要望はそれだけでした。
最終的にはTOTOに発注しましたが、それでもユニットバスには必ずついているシャンプーを置く台=低いテーブルみたいなのをなしにしたり、鏡もなし、今回は椅子も置かないことにしたので座って使う低い位置にある蛇口もなくしました。
できるだけシンプルに。
以前はお風呂に合わせて洗面も床もベージュの石でした。
今回はお風呂に合わせてモノトーンで統一しました。
あと風呂を壊すということは、一緒に脱衣スペースも壊さねばならず、、、
ここも一緒にリフォームすることが必然となり。
在来工法はあきらめたけど、だったらせめて色だけはこだわろうと思い、メーカーにある少ない選択肢から、統一感を意識して壁紙、床材、巾木、洗面台などを自分たちで選びました。
扉にミラーがついている既存の収納棚はまだ十分使えるので、これは継続して使うことにしました。
何でも捨てちゃいかんですよ。
以前のオールベージュの空間から一転、モノトーンの別の世界観に仕上げています。
会社のCIもそうですが、風呂のテーマもグレーです。
ユニットでもこのくらいはできるのだ、というサンプルに挑戦ですww
モノクロとはいえ、メーカーには黒の湯船もあったんですが、それだけはやめときました。
なぜって、高層マンションの最上階に住む人みたいでちょっと、、、、
でもトーンを揃えたことで前より広く感じます。
天井もグレーにしようかと思いましたが、全体が暗くなるので白にして良かったです。
これが一番こだわったレインシャワーですね。立って洗うスタイルに変更。
湯船から洗面台を見た様子。オールグレーの世界。
工事までの期間、冬の寒い日にどうしても湯船につかりたくて、子供と一緒に近所の銭湯に行ったのですが、その時に来ていた客10人のうち8人くらいが、背中や腕に大きなスミが入っていて(うち1/3はたぶんバンドマン、あとはガイジン、残りは、、、、汗)、大きなスミの入った素っ裸の大人8人を同時に見る経験は、小学生の子供はもちろんですが、自分も人生初で、2人ともビビッてしゃべらなくなったり、、、、
銭湯って今スミOKなんですね。
オリンピック効果かなぁ。
行った銭湯にはサウナがあって、スミの皆さんが整った状態で整い部屋に並んで座っている情景が衝撃で。
それ以来、銭湯にも行かなくなり・・・・
そんなこんなで1年近く、風呂に入らない生活を送ってきたのですが、やっと、やっと完成しました。
今は毎晩安全でw 快適なお風呂ライフを過ごしています。

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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