東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。
BLOW UPのロケ現場はここだ!
Nov 02,2023
前々回この談話室では、1967年に公開された英国のカルト映画 BLOW UP(邦題「欲望」)を紹介しました。
何十年ぶりに見たけど、やっぱりカルト映画、シビれるシーンの連発です。
カルチャー好きな貴兄には是非おススメしたい1本。
1966年に撮られた写真です。
ハービーハンコックのヒップなオルガンに始まり、ロールスロイスのオープンカーで走り回るロンドンの街並み、主人公のカメラマンのスタジオにおける実にアーティスティックでクールなシーン、他にもゲストで出てくるヤードバーズやジェーンバーキン、どこを切り取ってもホントにシビれるシーンばかりで、60年代の Swinging Londonの様子がキラキラとリアルに伝わってくる映画なのです。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2023/10/60.html
そもそもこの映画を思い出したのは、東京現代美術館へホックニー展を見に行ったことと、その前に渋谷ヒカリエで開催されていたソール・ライター展を見たのがきっかけでした。
どちらも60年代に活躍した作家であり、写真と現代美術の接点がこの映画にも出てくるからです。
そして何よりホックニーは、60年代のロンドンで活動を開始したアーティスト。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2023/09/post-153.html
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2023/08/post-151.html
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2023/10/60.html
そもそもこの映画を思い出したのは、東京現代美術館へホックニー展を見に行ったことと、その前に渋谷ヒカリエで開催されていたソール・ライター展を見たのがきっかけでした。
どちらも60年代に活躍した作家であり、写真と現代美術の接点がこの映画にも出てくるからです。
そして何よりホックニーは、60年代のロンドンで活動を開始したアーティスト。
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2023/09/post-153.html
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2023/08/post-151.html
たぶん20代の時に買った写真集。ワタリウムかなぁ。
映画 BLOW UPの主人公は、早くして富を築いた才能ある若きカメラマン。
だからこそ無線付のロールスを普段から乗り回しているのですが、王室御用達の高級車を普段使いで雑に扱っているのがいいです。
劇中の多くのシーンは、主人公自身のスタジオで撮影されています。
彼のスタジオにやってくるジェーン・バーキンのシーンもそう。
だからこそ無線付のロールスを普段から乗り回しているのですが、王室御用達の高級車を普段使いで雑に扱っているのがいいです。
劇中の多くのシーンは、主人公自身のスタジオで撮影されています。
彼のスタジオにやってくるジェーン・バーキンのシーンもそう。
日本にもやってきたモデルTwiggyの撮影は1966年。
それで、ですね。
このスタジオ、60年代に実在したカメラマンのスタジオなんです。
あとで知ったんですが、自分が20代の時に買った写真集のカメラマンのスタジオが実際のロケ場所として使われていました。
このことを知ったのはつい最近のこと、先日BLOW UPを見た後に、60年代に撮影されたその写真集を見たくなり、テキストを読んで改めて知りました。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Cowan_(photographer)
このスタジオ、60年代に実在したカメラマンのスタジオなんです。
あとで知ったんですが、自分が20代の時に買った写真集のカメラマンのスタジオが実際のロケ場所として使われていました。
このことを知ったのはつい最近のこと、先日BLOW UPを見た後に、60年代に撮影されたその写真集を見たくなり、テキストを読んで改めて知りました。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Cowan_(photographer)
当時人にまたがって手持ちで撮影するなんて衝撃だったようです。
彼の名はJohn Cowan。
1929年の生まれなので、映画撮影時は30代後半ですね。
VOGUEや Harper's Bazaar、elleなど、ファッション誌のフォトグラファーとして活躍した人。
彼の写真も、もろに Swinging Londonです。
映画の中に主人公がスタジオ内で、モデルに馬乗りになって撮影するシーンがあります。
そのシーンがポスターに使われ、世界中でとても有名なイメージになりましたが、そのカメラマンのモデルがこのJohn Cowan本人のようです。
John Cowanがそうやってモデルを撮影しているシーンを見た監督が、同じことを映画の中で再現させたと、Wikiには書かれています。
BLOW UPのポスターはずっと昔から見てましたが、そんなことがあったんですねぇ。
写真集を買った当初は、そんなこと全く知りませんでした。
映画の中でも、スタジオに吊り下げられている彼の写真が出て来ます。
1929年の生まれなので、映画撮影時は30代後半ですね。
VOGUEや Harper's Bazaar、elleなど、ファッション誌のフォトグラファーとして活躍した人。
彼の写真も、もろに Swinging Londonです。
映画の中に主人公がスタジオ内で、モデルに馬乗りになって撮影するシーンがあります。
そのシーンがポスターに使われ、世界中でとても有名なイメージになりましたが、そのカメラマンのモデルがこのJohn Cowan本人のようです。
John Cowanがそうやってモデルを撮影しているシーンを見た監督が、同じことを映画の中で再現させたと、Wikiには書かれています。
BLOW UPのポスターはずっと昔から見てましたが、そんなことがあったんですねぇ。
写真集を買った当初は、そんなこと全く知りませんでした。
映画の中でも、スタジオに吊り下げられている彼の写真が出て来ます。
ロバート・ロンゴの作品は1981年発表。
自分が20代の時、この人の写真集を見て最初に思ったのは、80年代に流行った現代美術家ロバートロンゴの作品との共通点でした。
でもSwinging Londonを体現しているJohn Cowanの写真の方がリアルでポップな印象です。
BLOW UPもカルチャー大爆発ですが、このJohn Cowanもカッコイイ。
ロバートロンゴより、どっちかというと、60年代に南アフリカから移住して 、同じくSwinging Londonの時代に活躍した写真家Sam Haskinsに近いかと思います。
ソール・ライターは晩年 Harper's Bazaarでファッションの仕事をしますが、ファッションポートレートを通して様々な実験的な写真を試みます。
John Cowanも、そしてSam Haskinsもまた、ファッションというフィルターを通して、躍動するリアルなロンドンを、ファインダーの奥から捉えている。
John Cowanだけでなく、Sam Haskinsも大好きです。
でもSwinging Londonを体現しているJohn Cowanの写真の方がリアルでポップな印象です。
BLOW UPもカルチャー大爆発ですが、このJohn Cowanもカッコイイ。
ロバートロンゴより、どっちかというと、60年代に南アフリカから移住して 、同じくSwinging Londonの時代に活躍した写真家Sam Haskinsに近いかと思います。
ソール・ライターは晩年 Harper's Bazaarでファッションの仕事をしますが、ファッションポートレートを通して様々な実験的な写真を試みます。
John Cowanも、そしてSam Haskinsもまた、ファッションというフィルターを通して、躍動するリアルなロンドンを、ファインダーの奥から捉えている。
John Cowanだけでなく、Sam Haskinsも大好きです。
メンズの物を身に付ける女子はいつの時代もクール。
毛皮を着てEタイプ運転している女子、カッコよすぎ。
いいっすね。
紳士用の大きなROLEXサブマリーナを腕にする女性、白い毛皮を着て名車JAGUR E typeのオープンカーを運転する女性、どれもがカッコいい、シビれる強い女性像、そして007にも共通する英国的なダンディズムを感じさせる写真。
唸らせますねー。
John Cowan、もし作品集を見つけたら手に取ってみてください。
唸らせますねー。
John Cowan、もし作品集を見つけたら手に取ってみてください。
あんまり見かけませんが、見つけたら買いで。