町中華の老舗「白龍」でカニチャーハンを

代々木上原にある、知る人ぞ知る名店、白龍を紹介します。

とても良いお店なのであんまり紹介したくないけどね。

場所は代々木上原駅から7分くらい。

駅前の坂を登って、井の頭通りを渡り、中通り商店街を入った左側にある小さな店です。

今は毎日行列ができるお店になりました。

代々木上原の中華の名店「白龍」

私鉄沿線の駅には間違いなく、ほとんどの確率で商店街にはラーメン屋がありますよね。
しかし代々木上原の駅にはラーメン屋はありません。
いえ、正確に言うと1軒だけ、蔦という日本で初めてラーメンのジャンルでミシュランの星を獲得した店があるのだけど、ラーメン一杯2000円以上するので、なんだかラーメン屋という呼称とは違う業態のような気がして。
それ以外で、駅周辺でラーメンを食べられる店は、今回紹介する白龍しかありません。
あ、違った。
もう1軒、最近カウンターだけの鯛ラーメンの専門店ができました。
でもなぜだか、そんなに存在感はありません。
新しいからかな？
いえそれだけが理由ではないと思います。
古くもないし、強い個性も特にないので、忘れちゃうのかな。

プレーンなラーメンは600円！！！安い。

町中華はいつの頃から流行り出したのだろう？
以前は、代々木上原の駅を降りたド真ん前にオジサンがやってた汚いラーメン屋と、ちょい先にはプロレスラーの高山がやってたちょっとオシャレなラーメン屋がありました。
前述の高級ラーメンができる前には、同じ場所に一風堂もあった。
少し遠いけど、白龍の先にも中華一番とか、ラーメン屋はあと3店舗ありましたけど、それらはすべて消えてしまった。
他の駅でもそうなんすかね？
隣の代々木公園駅にも駅前に、天下一ラーメンがあったのだけど、去年なくなってしまった。
本屋とラーメン屋、この2つは全国どこの駅にも必ずあって欲しいです。

ここのウリはカニチャーハン。写真は大盛りです。

スカさなくていいから（オシャレにしなくていいの意）、むしろ安い内装で美味しい味噌ラーメンが食べられるのがラーメン屋に一番求められる要素だと思ってます。
戸はガラガラって音が鳴るような引き戸で、真ん中に穴の開いた背もたれのない丸いパイプ椅子と赤いテーブルがあったらもう満点です。
テレビが天井近くの高い場所に設置されてて、野球中継を放映してたりしたら文句のつけどころは皆無です。
しかし、これだけラーメン屋が消えるってことは、食のニーズに変化が起きているのは間違いなさそうですよね。
そもそもラーメン屋を町中華って呼ぶのも、なんだかちょっと気に入らない（別モノ？）
町中華というと、とんこつラーメンは入らないってことなのかな？
中華そばとチャーハンがあるっていうカテゴリーの店のことを言うのでしょうか
ジローは町中華なの？？？
さっき書いた高級ラーメンの蔦と、あまり記憶のない鯛ラーメン専門店は町中華じゃないですよね？
町中華の定義ってなんだろう。
前にこの談話室でも書いたけど、吉祥寺のみんみんとか、下北の珉亭とか、要は中華料理店が町中華っていうカテゴリーなのかな？
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2021/06/post-111.html
https://www.dig.co.jp/blog/danwashitsu/2021/06/post-110.html

でもなぁ、中華料理と定義しても値段が高い場合、町中華って言わなそう。
その定義だとラーメン屋は町中華ではないし、町中華に該当する店って多くなさそうですね。

寄生獣の劇中に出てくる中華そば屋のような裏切らない内装。

そんな中で白龍はわかりやすくて、期待を裏切らないです。
暖簾だし、入口は引き戸だし、赤いテーブルだし、店の中でテレビが見られます。
老舗で新しくもなく、値段も高くない。
一押しがカニチャーハンということも、自分はあんまり理解してないすけど、町中華の条件に合致してるんじゃないのかな。
それに美味い！（ここ一番重要）
先日渋谷にある兆楽のことも書きましたけど、こんなこと書いたら失礼かもですが、兆楽より美味しい。
ちなみに兆楽はラーメン屋？それとも町中華？（もうどっちでもいいすけど笑）
白龍を説明するのに一番しっくりくるのが、映画「寄生獣」の冒頭で、店の女の人が最初に食われちゃうシーンのラーメン屋です。
内装は結構似てますw
お店の人は、アットホームでとても良い人です。

こちら生姜焼き定食。

昼は1時半で閉店してしまうので、早くいかないと間に合いません。
行ったら30分待ちは覚悟しておきましょう。
でも並ぶ甲斐はあります。
カニチャーハンは最高です。

皆さんも代々木上原に来られるときはぜひ