母の90歳の誕生日に雨の箱根へ

先日、有給をいただいて久しぶりに箱根に行ってきました。

なぜ箱根に小旅行に行ったのかというと、母の誕生日のお祝いです。

今年でなんと90歳！！！！

雨で水墨画のような箱根。エクシブ箱根離宮から。

本当は米寿の88歳の時にお祝いをしたかったんですが、コロナ禍でそれが叶わず、今回の90歳の区切りでお祝いに箱根で温泉へという運びとなりました。
高齢のため、少し弱くなってしまいましたが、それでも90歳の母は元気です。
箱根は生憎の雨でしたが、それでも温泉につかって、美味しいモノを食べて母も嬉しそうでした。
夕ご飯の時に中華を食べたんですが、事前に誕生日のプレートを出して欲しいとお願いしておいたら、ジャスミンティで作ったでっかい鯉のゼリーが出てきて、よいサプライズになりました。
家族みんなでカラオケもやったしね。
良い思い出になったかなぁ。
あと何回母とこうして旅行に行けるかわかりませんが、できるだけ元気でいて欲しいです。

お母さん、90歳おめでとう！！！

ジャスミンで作られた鯉のゼリー。特大です。

帰りに箱根湯本でお土産を探してたんですが、そこで1つ残念なことが。
箱根湯本の駅前のお土産やさんの一角に、古い昭和の喫茶店があったんです。
それがなくなってるじゃないですか！
インテリアがめちゃカッコよくて、食品サンプルもある、ナポリタンもある、バナナパフェもある、と純喫茶にマストな要素はパーフェクトで揃ってたんですが・・・
それに窓からの景色も、下に流れる早川にかかる橋のらんかんが見えてサイコーでした。

テントと書体だけでもうステキ。

喫茶ベル、たぶん70年代のインテリア。

ナポリタンとバナナパフェが最高だった。

東京だったら絶対に毎日行列ができる店なのに。
新宿のらんぶるしかり、神保町のさぼーるしかり、上野のギャバンしかり、
閉店の反対運動起きなかったのかなぁ
お土産やさんのフロアが拡大して、ベルの跡は小さなギャラリーに変わり、リニューアル記念の花束が出てました。
だからオープンしたばっかりなんでしょうね。
もう少し、もう少し早く来れたらよかった。
日本の大切な遺産が１つなくなった気分です。

ベルの前には川にかかる美しい橋

そこからお土産を買って、帰りに地球博物館に。
ここ、ほとんどの人が知らないと思いますが、なかなかどうして素晴らしい博物館なんです。
自分は訪れるのは5回目くらい。
上野の国立科学博物館より小さいですが、それに匹敵する迫力の展示です。
特に1階のコレクションは素晴らしい。
90歳と見学する博物館の展示 笑

いつでも空いてる穴場の地球博物館

歳の差、およそ80歳くらいw

というわけで、一泊の家族での小旅行を楽しんできました。
当り前ですが、親は世界に一人しかいません。
一人っ子の僕は、既に父を亡くしているので母しかいない。
親は老いていきます。
自分が親と接する時は親と子だけれど、大人と大人の関係でもあり、長く変わらないその関係がこの先もずっと続くと思ってしまうのですが、親は自分より早く老いていき、その関係に変化が起きる時がきます。
当り前のことなんですが、その事実になかなか気が付けない。
自分が子供の頃から慣れ親しんだ親子の関係ではない現実がやってきます。
気が付くと、自分が思っていたより親が老いていることに気づく時が必ずやって来る。
親孝行しなきゃという意識はあまりないけれど、ただ母と話す時間をもっと作らないといけないと思うようになりました。
でも親子って、何十年も築いてきた関係を飛び越えて、なかなか素直に接することができない。
だから親子だとも言えるんですが、時に衝突してしまう。
悪かったなぁと反省しても、素直な気持ちになかなかなれない自分がいる。
でも親は、自分が知っている昔と同じ親ではもうないんです。
それに気づけず、いえ、気づいていても、つい今までの関係のままの言動や態度で接してしまう。
それを乗り越えて、今までと違う接し方で接してあげなければいけない。
そう強く自分に言いたいです。
本当に強く言いたい。

自分にたくさんの愛情をくれた母

みんなもお母さんを大切にしてください。
気が付いたら、母がいつの間にか変わっていることにハッとする時が来ます。
だからたくさん話しましょう。
自分を産んでくれた、世界で1人だけのお母さんです。