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低迷するファッションで見つけたもの 3

ファッション
Feb 02,2017

誰も共感できないであろう記事の第3弾ですw

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Loakeがよいからと言って、まんま1960年代のカウンターカルチャーであるModsを追及してはいけません。

音楽はよいですが、ファッションをまんま追うと懐古趣味=コスプレになってしまいます。

時にはそれもよいかもしれませんが。

一番面白いのは、それらと現代的な感覚を組み合わせることです。

トレンドのバンドカラーのシャツは、普段使いにかなりの出番
久しぶりにDistrctへ行って恥ずかしげもなく、相当にワクワクしてしまいました。
それはkolorやScyeなどの日本を代表するイマドキのデザインブランドの別注アイテムと並んで、William Lockieやドクターマーチンが置いてあって、一見バラバラなのにそれらをミックスする提案があるからでした。
それだけではなく、イタリアからサルトを呼んでオーダー会もやっているという・・・
そこにあるのは同じテイストで括られたコーディネートではなく、バラバラの商品をミックスする感性だけです。
一見バラバラで節操がないのですが、それがよいのです。
この感覚、懐かしい・・・・
そう、80年代ですね。
UAの栗野さんがやってるブランドだけあって80年代の気分が表れている気がします。
時代が80年代を求めているってこともあると思いますが。
店には、ギャルソンがGeorge Coxとコラボした商品も置いてあってびっくりしました。
バンドカラー以外にも定番のラウンドカラーのシャツもお気に入り
Art Comes Firstは、テーラードスーツにドクターマーチンを合わせるお手本 
Districtの提案はフレンチらしいのですが、全然そうは感じないww
パンク、むしろイギリスを感じます。
だいたいパンクのその筋の人しか知らないセディショナリーズを、大手のセレクトショップが復刻・商品化なんてフツーしないだろ(Districtの運営はUnited Arrows)
いったい誰が買うの??笑
と思いきや、5万もするセディショナリーズのボンデージパンツは売り切れなのです・・。
どっかに同じような、好きな大人がいるのですね。

あとは3ピースのスーツも洗いがかかっていて、着た際にも力が抜けてカジュアルだったり、特に2プリーツの太いパンツは、ありそうでどこのブランドにもない優れモノ(そもそもこの太いフランネルのパンツを買うためにDistrictを訪れたのでした)
このパンツは、何本でも欲しいです!
こうしたスーツや太いパンツにドクターマーチンを合わせるのが、Districtの提案なのです。
どのファッション雑誌にも、トレンド情報にも載ってないスタイルですね。
久しぶりにグラグラきてしまいました。
その1つ1つがインポートより、デザイナーものよりお高くない、ベーシックなデザインの日本製というのもポイントです。
時流に乗りたいファッションオラオラ系の見せ商品ではまったくないのです。
完全な個人的主観のみで作ってますのであしからず。
レディスには、サンローランやセリーヌを頂点として下はユニクロまで、価格とテイストのレイヤーがある中で、AcneやALEXANDER WANGなど中価格帯で魅力的なブランドがあるのに、なぜ男子にはこうしたヒネリのブランドがないのだろう?
理由はカンタン、売れないからだと思います。
認知された安定的なものしか購入対象にはならないのでしょう。
そして圧倒的に男子はコンサバだから、ヒネったものは買わないのです。
僕みたいな変な人にとってはドストレートですけどね。
変態なお店なのです。
インディーズの変態なお店を大手のセレクトショップがやってることに驚きます。
バンドカラーのシャツとクルーネックの組み合わせ
クルーネック側の首にある程度余裕があることが条件です。
今お気に入りのコーディネート
誰にも理解されない変態の話なのはわかっていながら、ここまで2記事も使ってしまいました・・・
あまり変態の話で締めるのもよろしくないので、最後はライトに、1つ簡単な今っぽいコーデを紹介します。
これはModsとかLoakeとか80年代は、一切関係ないです笑
バンドカラーのシャツにクルーネックのセーターを合わせるだけ。
これだけで一気に今っぽいコーディネートになります。
女子にとっては前からしてた組み合わせかもしれませんが、男子には新鮮なんじゃないでしょうか。
何でもない組み合わせなのに新しい、
力が抜けているのにオシャレ。
そう、それが個人的に今後目指したいテーマですね。

何でもないフツーのベーシックな組み合わせで、なんだかちょっとお洒落なのがいいと思います。
アメリカとかイタリアとか国は関係なく、キメキメでもない。
しばらくの間、スーツはお休みすることにしましょう。
久しぶりに、ファッションの楽しさをDistrictが教えてくれました。
ありがとう!

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松本知彦 Tomohiko Matsumoto

東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。

  • 趣味:考えること
  • 特技:ドラム(最近叩いていない)
  • 好きなもの:ドリトス、ドリフターズ、
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