東京新宿生まれ。
漫画家の父親を持ち、幼い頃より絵だけは抜群に上手かったが、
働く母の姿を見て葛藤し、美術を捨てて一般の道に進むことを決意。
しかし高校で出逢った美術の先生に熱心に説得され、再び芸術の道に。
その後、美術大学を卒業するも一般の上場企業に就職。
10年勤務ののち、またしてもクリエイティブを目指して退社独立、現在に至る。
活版で名刺をつくる、佐々木活字
Mar 28,2017
僕の古くからの友人に、カメラマンの三浦哲也さんがいます。
主にELLE DECOなどで活動していて、専門は旅とインテリアですが、最近では市川海老蔵に同行してNYで撮影するなど、ポートレートも撮るようです。
以前、一緒に日比谷花壇の販売用カレンダーを制作したことがあって、非常に刺激的なモノ作りができました。
早稲田にある佐々木活字。何度もお世話になってます。
以前三浦さんとJAMOの神林さんと、3人で組んで作ったカレンダー。
さてその三浦さんから、引っ越したので名刺を新しく作ってくれないかという依頼。
同時に最近動画も撮影しているので、肩書にそのことも入れつつ新規にデザインして欲しいとのこと。
イマドキのカメラマンは、数多くのデジタル機器を操り、動画もデジタル編集、納品もデジタル。
写真ってパソコンより長い歴史があるのに、今や暗室も、現像も、紙焼きもない。
まるでパソコン周辺機器みたいな扱いです・・・
だから敢えて、名刺は古い技術である活版印刷にしたらどうか?と提案しました。
古い技術を用いて現代的に表現する、そんな名刺にしたらどうかと。
三浦さんは、理由もなく時流に迎合することはしない、古いものに新しい要素を見つけるクラシックな人だと常に感じていたというのも大きいです。
これに快諾もらってスタートすることに。
同時に最近動画も撮影しているので、肩書にそのことも入れつつ新規にデザインして欲しいとのこと。
イマドキのカメラマンは、数多くのデジタル機器を操り、動画もデジタル編集、納品もデジタル。
写真ってパソコンより長い歴史があるのに、今や暗室も、現像も、紙焼きもない。
まるでパソコン周辺機器みたいな扱いです・・・
だから敢えて、名刺は古い技術である活版印刷にしたらどうか?と提案しました。
古い技術を用いて現代的に表現する、そんな名刺にしたらどうかと。
三浦さんは、理由もなく時流に迎合することはしない、古いものに新しい要素を見つけるクラシックな人だと常に感じていたというのも大きいです。
これに快諾もらってスタートすることに。
まずは手をスケッチしながらマークのラフを考案
マークの候補いくつか
マークを入れて組んでみるとこんな感じです
まずテツヤ・ミウラの頭文字”T.M”のイニシャルマークを作ることから始めました。
個人のブランディングには、まず家紋とも言えるマークが必要だと感じたからです。
活版で印刷することを考慮して、クラシックなものも含めて数案提案しました。
マークが決まったら、縦組みなのか横組なのか、文字組みのサンプルを制作。
ここまでの工程はPCを使ってデジタルで行いますが、ここから先は今回、活版印刷の職人さんに依頼して、活字を手で組んでもらうことにしました。
活版による印刷は今まで何度か経験がありますが、職人による植字は今回初めての経験でした。
依頼したのは佐々木活字。
東京で唯一母型から活字を鋳造できる活字屋さんです。
以前から何度かお世話になってます。
個人のブランディングには、まず家紋とも言えるマークが必要だと感じたからです。
活版で印刷することを考慮して、クラシックなものも含めて数案提案しました。
マークが決まったら、縦組みなのか横組なのか、文字組みのサンプルを制作。
ここまでの工程はPCを使ってデジタルで行いますが、ここから先は今回、活版印刷の職人さんに依頼して、活字を手で組んでもらうことにしました。
活版による印刷は今まで何度か経験がありますが、職人による植字は今回初めての経験でした。
依頼したのは佐々木活字。
東京で唯一母型から活字を鋳造できる活字屋さんです。
以前から何度かお世話になってます。
鉛の活字を1つ1つ職人が手で組んで印刷します。
これが名刺の文字を組んだ状態。
活版印刷機がこちら
デジタルでデザインした版下を再分解して、1つ1つ手で組み直すという、、、時間短縮の便利さをあえて不便にするようなプロセス。
揃っていない文字間や微妙なズレは、鉛の活字を手で組んだ活版ならではの味。
しかし、こうしたノスタルジーともいえる効果が今新しいと思います。
印刷は佐々木さんご本人(現社長のお父さん)が作業してくれました。
印刷する際の圧のかけ方によって、印刷面の文字の凹みの深さが大きく異なりますが、今回は三浦さんも現場に立ち会って、納得する圧になるまでテストを重ねてから印刷へ。
圧のかけ方だけではなく、インクの入れ具合も、印刷効果に大きく影響を与えるので、このあたりは職人の技と長年の勘なくしては実現できません。
佐々木さんが、少しだけカスれるように、インクをうまく計算して刷ってくれました。
揃っていない文字間や微妙なズレは、鉛の活字を手で組んだ活版ならではの味。
しかし、こうしたノスタルジーともいえる効果が今新しいと思います。
印刷は佐々木さんご本人(現社長のお父さん)が作業してくれました。
印刷する際の圧のかけ方によって、印刷面の文字の凹みの深さが大きく異なりますが、今回は三浦さんも現場に立ち会って、納得する圧になるまでテストを重ねてから印刷へ。
圧のかけ方だけではなく、インクの入れ具合も、印刷効果に大きく影響を与えるので、このあたりは職人の技と長年の勘なくしては実現できません。
佐々木さんが、少しだけカスれるように、インクをうまく計算して刷ってくれました。
デジタルの出力と活版で印刷したアナログの比較です
本紙に刷った状態。小口の赤がキレイですね。
今回印刷した紙は活版印刷用のもの
小口(紙を断裁した断面部分)を赤く染めたものを取り寄せて刷ってもらっています。
活版はレトロな印象になりがちですが、この紙を使用したことで、モダンな印象になったと思います。
また今回封筒も一緒に印刷しましたが、名刺用に亜鉛を鋳造して作ってもらったマークを、そのまま封筒の版下に流用して印刷してもらいました。
この亜鉛板のマークと住所部分の植字は、印刷所でずっと保管してくれるので、いつでも増刷が可能です。
古くからある活版印刷の技術は、何とも言えず人間らしく、また同時にデジタルにはない新しさもあります。
ということで、皆さんの中で、名刺、ショップカード、インビテーションなどなど、活版で洒落た名刺を作りたいと思っている人がいたら、是非弊社へご一報ください。
色々デザインでご提案いたします!
小口(紙を断裁した断面部分)を赤く染めたものを取り寄せて刷ってもらっています。
活版はレトロな印象になりがちですが、この紙を使用したことで、モダンな印象になったと思います。
また今回封筒も一緒に印刷しましたが、名刺用に亜鉛を鋳造して作ってもらったマークを、そのまま封筒の版下に流用して印刷してもらいました。
この亜鉛板のマークと住所部分の植字は、印刷所でずっと保管してくれるので、いつでも増刷が可能です。
古くからある活版印刷の技術は、何とも言えず人間らしく、また同時にデジタルにはない新しさもあります。
ということで、皆さんの中で、名刺、ショップカード、インビテーションなどなど、活版で洒落た名刺を作りたいと思っている人がいたら、是非弊社へご一報ください。
色々デザインでご提案いたします!